ベーテン音楽コンクール第14回 地区本選が2020年10月11日 曳舟文化センターにて行われました。
今年は、実際にステージで演奏をさせていただけるコンクールが少ない中で、貴重な実践経験をすることが出来て、生徒さんにとって、とても良い機会となりました。
指導する立場としましては、コロナ禍で、他の参加者の皆さんの演奏を生で聴く機会が少なく、今年の選曲の傾向や、レベルなどもあまり掴めないまま、手探りしながらこの日を迎えました。
会場の客席は、人数制限が厳しく、いつもよりリバーブが深く響いて、審査員の先生方のお姿も威厳に満ちて印象的に目に映りました。
待機場所から舞台袖に移動するのも演奏者本人と付き添い1人。何度も手指のアルコール消毒をして、感染対策がなされていました。
指定された時間ギリギリのタイミングで舞台袖にスタンバイ。
前の演奏の方が下手舞台袖に戻ってこられると、いよいよ我が生徒さんの出番です。
曲目は、フランス人の作曲家セヴラックの「ロマンティックなワルツ」
足台、アシストペダル、椅子の高さを調節して、さあ、演奏が始まりました。
本人の緊張を私が吸い取ってあげたいー!、と一心に願いつつ、耳だけは冷静に両手を握りしめて聴き入ること3分程。
頼もしい立派な演奏。綺麗な音色と、躍動感のある曲の流れで、感動的に弾ききってくれました。
手応えのある演奏。見事に、最高得点で12月26日に全国大会へ出場できることとなりました。
晴れやかに、スキップしながら会場を後にする生徒さんの後ろ姿が愛らしく、輝いているようで、私も心から拍手を贈りたい、そんな気持ちにさせてもらえる、良い一日でした。